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GDDR6とAMD 4700Sプロセッサのパソコンが中国にて・・・?GDDRをメインメモリとして使っていいのか?AMD 4700Sとは?

ある日こんな記事を目にした。

AMD 4700S
8コア/16スレッド max4GHz キャッシュ12MB
シネベンチ R15のスコアは1612cbだと。(i7-9700は1469cbなので、これ以上)

まず、このプロセッサ聞いたことがない。ちなみにRyzenシリーズではない。が、Zen2マイクロアーキテクチャでの製造・・・らしい。
少し調べてみると、「Xbox One SoC を転用した A9-9820 (Cato) APU が存在・・・」といった文面を見かけた。
A9-9820というCPUは・・・AMD公式からは出ていない、存在してない物なのだ。これはAMD公式サイトのQ&Aコミュニティのようなもので見たため、確定だ。
このA9-9820は、Chuwi AeroBoxというパソコンで利用されているモノ。ちなみにこれは分解画像がサイトに上がっていたが、CPUは基盤直付けでメモリはDDRの着脱式の普通の奴が搭載されていた。

・・・?

存在してないのに何故あるのか?それは予測の域になるが、流用したSoCに適当に型番付けたんだろう。誰かが。
っておいおい、ゲーム機のAPU?CPU?SoC?だのなんだの知らんが、それをパソコンに流用して使えるもんなのか??

・・・ふと思ったのが、「魔改CPU」
以前に実際に改造したことがあるが、これ、仕組みはどうなっているのだろう?調べたところ、
ゲタ下駄)は、電圧や形状などが異なるマイクロプロセッサを本来対応していないマザーボードに装着するために使われる変換基板である。ソケットタイプのCPUをスロットタイプのCPUソケットに変換するものは英語ではSlotketなどと称される。
・・・らしい。wikipediaによると。あ、下駄って言うのは魔改CPUというノートパソコン用CPUに下駄と呼ばれる変換基盤をかませてデスクトップ用CPU同様に搭載してデスクトップPCを組む事が出来るという中国の技術。
だが、wikipediaによると下駄という技術は黄金戦士時代(1990年代)の技術らしく、LGA/PGA(デスクトップ用ソケット/ノパソ用ソケット)の登場と同時に廃れたと記述されている。
魔改CPUも黄金戦士と同じようなものだが、これはバリバリ最近の物で、下駄をかませたような構造になっている。しかし構造については分からなかった。

さて、何故魔改CPUの話を出したのかというと、「異なるプラットフォームのCPUであっても、BIOSの改造や変圧によって使えるのではない仮説」だ。ゲーム機用のSoCもこれで行けるのではないだろうか、と思ったわけだ。

ここまで書いておいて思ったんだが、「パソコン用マザーボードにゲーム機用SoCを流用した」というより「ゲーム機の構造をまねてパソコンに近づけた」の方が近い気がしてきた。

ゲーム機をパソコン既存OSのまま起動させるというのは実際にある
その類なのかもしれない。ブートさせるソフトウェアがWindows10に切り替わっているだけで。



んで、もう一つ思ったのが、GDDR6をメインメモリに搭載しているという点。

GDDRとはVRAMという、まあグラフィック処理のためのメモリでありGPUに特化したメインメモリである。

GDDRは連続したデータを読み込むのにめっちゃ速い・・・

最初に乗せたリンクの記事では
一方でGDDR6は、本来はビデオメモリとして採用されるものだが、あえてこれをメインメモリとして採用することで、バンド幅を向上させシステム全体の応答速度を高めた。
と、言っているがそもそもグラフィック処理にGDDR6が利用される理由として、DDRではグラフィック処理の性能に追いつけず速度がボトルネックになっているから、というのが上げられている。つまり、グラフィック処理専門で、メインメモリのように着脱式ではなく、細かい部分も省きグラフィック処理に特化させたものとして利用されているのだ。細かい部分を省くことで対応できているって感じ。

そう、「細かい部分を省く」

グラフィックボードというのは、GPU性能に対する排熱処理、メモリの大きさ、全て考えて最高のパフォーマンスが出るように設計されている。いわば最小構成みたいなもの。ユーザーが取り付け取り外しを自由にできる(自作パソコンのパーツ取り付け、モジュール化ともいう)仕組みにはなっていないのだ。

非モジュール化によって伝送速度等にも影響が出るらしく、それを考えたうえでのGDDRだという。まあ、調べたあるサイトではこう記述されていた。

このパソコンは、CPUもRAMもすべて基盤直付けの状態で発売されているという事だが・・・

これはもはやコピペレベルになるのだが、「Xbox Series X|S は特異なメモリアーキテクチャを採っており、容量の違うメモリチップを搭載していたり、一部メモリチップを 32-bit ではなく 16-bit で接続している。」「XSX SoCPS5 SoC は製品でも GDDR6 16GB という仕様であるから、そのまま AMD 4700S に適用できる。」と記述されていた。
まあ、要はそのままの構成でGDDRが利用されたのではないか、という事だ。

中国の謎技術は魔改CPUもだが、何かとビビらされる。興味があったらまた今度調べてみようかなと思う。
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